惜しまれつつ生産終了となったレクサス・GS F。気になる最新のリセールバリューは?

みなさん、こんにちは!今回は2020年8月に惜しまれつつ生産終了となったレクサスの本格派スポーツセダン、GS Fについて紹介します。レクサスの中でも、特別なスポーツモデルにしか与えられない称号「F」。現在までに「F」を冠されたクルマは、スーパースポーツカー「LFA」、スポーツセダン「IS F」、スポーツクーペ「RC F」、そして本稿で紹介するGS Fのみとなっています。

そんな特別なモデルであるGS Fですが、現在のリセールバリューはどのようになっているのでしょうか?生産終了直後ということで動きが見えにくい部分がありますが、2020年7月から8月までの動向を見ていると、意外な事実が浮かび上がってきました。GS Fを売りたい方・買いたい方は必見です!

レクサス・GS Fとは?

レクサス・GS Fは2015年11月に登場した、本格派スポーツセダンです。ミドルクラスのFRセダン・GSをベースに、大排気量の自然吸気V8エンジンをボンネットに押し込み、ボディやサスペンションを強化したモデルで、日常域からサーキット走行までをシームレスにこなすスポーツセダンを目指して開発されました。

ライバルはズバリ、メルセデスAMG・EクラスとBMW M5などのプレミアムスポーツセダン。とはいえ、それらの輸入車勢よりも大幅に安い車両価格は、GS Fの大きなメリットでした。

このモデルの最大の特徴といえば、やはりフロントに収められた5リッターV8自然吸気エンジンと、その性能を引き出す8速スポーツダイレクトシフトがあげられるでしょう。最高出力は477PS/7100rpm、最大トルクは530Nm/4800-5600rpmという非常に強力なもの。GS Fよりも一足先にデビューしていたRC Fと共通のパワートレインとなっています。ダウンサイジングターボが主流となっている昨今、この大排気量自然吸気エンジンの豪快なフィーリングを味わえるだけでも、このモデルを選ぶ価値はありますね。車重1,850kg、全長4,915mmに達する大柄なボディをグイグイと引っ張り上げます。

これだけの出力に耐えるために、ボディ剛性やサスペンションの強化、ブレーキの強化は徹底して行われました。ボディに関しては、レーザー溶接、スポット打点の増し打ちに加え、高剛性ガラス接着剤やレーザースクリューウェルディング、フロントブレース・リヤボディブレースの剛性向上、ボディとの締結構造の追加など、ベースモデルからの変更点は多岐に渡ります。サスペンションはこのモデルのためにわざわざ新規部品を設計・採用。ジオメトリーの最適化を計っています。

極め付けはブレーキです。フロントは対抗6ピストン、リアは対抗4ピストンのアルミ製モノブロックキャリパーとベンチレーテッドディスクの組み合わせ、という本格派スポーツカー並みの装備が採用されました。操作に関するチューニングもきちんと行われており、応答性とリニアな効き、高い剛性と耐フェード性を両立させています。

2015年11月のデビューから約1年おきに細かな一部改良が続けられてきましたが、ベースモデルのGSの撤退にともない、GS Fも2020年8月に生産終了。公式サイトからも姿を消しました。ベースモデルのGSの立ち位置は、FFであるESが引き継ぐことになり、FRであるGSの直接の後継車は登場しませんでした。そのスポーツモデルであるGS Fも、やはり直接の後継車は存在せず、約5年弱という短い生産期間で姿を消すことになります。

日本においては、コンパクトなスポーツセダンというジャンルはまだ受け入れられていたものの、レクサス・GS Fが目指した「プレミアムな超級スポーツセダン」というのは、登場時国産車においては非常に目新しいものでした。それこそ、メルセデスAMGやBMW Mモデル、アウディのSやRSシリーズといった輸入車勢が独占していた層に割っていこうとした先駆者だったのです。個人的には、こうしたモデルは「歴史」も含めてブランドになっていくと思っているので、この血脈は絶やしてほしくはなかったのですが…。

レクサス・GS Fは値落ちしやすいのか

さて、レクサス・GS Fの値落ちについてですが、結論から言うと「値落ちしやすい」傾向にあるといえます。

生産台数も少なく、市場に出回っている数も少ない。しかし、レクサス屈指のスポーツモデルであり、生産終了となった今、相場は高くなっていくのでは?と筆者は予想していましたが、予想に反して値落ちは意外なほど早いペースで進んでいます。

2020年4月の時点で約728万円だった平均中古車価格は、7月の時点で約710万円まで値下がり。8月頭には約696万円だった平均価格は、8月25日の時点で約672万円と、むしろ値下がりは加速傾向にあります。市場に出回っているクルマの数は4月時点で20台、現在は28台前後で推移しており、希少車と呼んでも差し支えないレベルの流通量といえるでしょう。

レクサス・GS Fの中古価格はいま?

先述の通り、現在のGS Fの中古車平均価格は約672万円。価格帯は496万円から859万円と、約400万円の開きがあります。もっとも安値をつけているのは10万km超えの個体で、もっとも高値のモデルは高年式・フルオプションに1万km走行という個体になっています。

デビューは2015年とそれほど前ではなく、またレクサスというブランドの特性から、あまり粗雑に扱われた個体は少なく、これから中古車を買おうという方は安心して買い物ができるでしょう。ただし絶対的な個体数は少ないため、好みの仕様を見つけるのは時間がかかるかもしれません。

レクサス・GS Fのリセール価格は?

レクサス・GS Fのリセールバリューは、同じレクサスのSUVに比べるとかなりきびしい、といわざるを得ません。しかも、現在はかなりのスピードで値落ちが進行しており、底値にたどり着くまではこの傾向が変わらない傾向があります。

GS Fはほぼ単一グレードでの販売だったので、当時の新車販売価格を1,150万円と設定し、現在のリセールバリューを算出します。3年落ち、3万キロ走行、状態は年式なりで57パーセント、5年落ちの場合は35パーセントと、お世辞にもいいとはいえない結果となってしまいました。

現在は生産終了直後で相場が変動しやすい時期ではありますが、気になるのは値落ちが急速に進行しているという点です。走行距離に応じて買取価格も順当に下がっているようなので、GS Fを売りたいと考えている方は早めに動いた方がよいかもしれません。

参考:レクサス GS Fの買取についてはこちらからお問い合わせ下さい!

レクサス・GS Fを高値で買い取ってもらうには

レクサス・GS Fを高値で買い取ってもらうには、レクサスの取り扱いに長けている買取専門店に依頼するのがもっとも近道です。というのも、ディーラーの下取りに出した場合、ディーラーは販路が限られているため、クルマに高値の査定を出すことが難しいのです。その点、オークションや他の中古車販売店にも多くのパイプがある買取専門店であれば、クルマの状態をフラットな視点から判断してくれるため、高額の査定を得られる可能性が高まります。

また、GS Fは趣味性が高く、装備に関しても特別仕様の多い、いってみれば「特殊なクルマ」のひとつです。このクルマの価値を正確に判断するには、やはりレクサス・スポーツモデルの取り扱いを多く行っている買取専門店の目が必要となってきます。値落ち傾向にある中、できるだけ急いで売りたい気持ちが先走りそうなところではありますが、高値で売るためにはじっくりと買取店を選ぶことが重要といえるでしょう。

まとめ

レクサス・GS Fは、今後のクルマの情勢や電動化などを考えると、日本から登場した「最後のプレミアムスポーツセダン」になる可能性すらある、希少なモデルです。排気ガスに関する規制が年々きびしくなっていく中、5リッターもの大排気量自然吸気エンジンをぶん回して楽しむというのは、これだけ燃費燃費!と叫ばれる昨今、最高の贅沢といえるかもしれません。

GS Fの中古車価格についても、現在かなりの動きがありますから、この先どういう風に落ち着いていくのかはなかなか想像が難しい状況ではありますが、GS Fを買いたい方も、売りたい方も、納得のいく選択ができるよう願っています。それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

[ライター/守屋健]