世界各国で9つの賞を受賞しているレクサスのスポーツセダン「IS」の人気を解説

ISはInteligent Sportの頭文字から来ており、まさに洗練された知的な雰囲気を漂わせているスポーティなセダンです。1999年から販売している4ドアセダンで、現在はハイブリッドのIS300h、V型6気筒3.5LエンジンのIS350、直列4気筒2.0LエンジンのIS300の3種類が販売されています。

ISが成し遂げた初の○○

元々はヨーロッパでの展開を見込して開発された車で、ヨーロッパのみで販売されたIS200(排気量2,000ccです。それ以外は3,000ccでした)というグレードもあったくらいです。ISは全長が4,485~4,495mmということでこのくらいのサイズの高級車は、ヨーロッパではドイツ車のみでした。そのためライバルがたくさんいたわけではないのですが、そのドイツの有名メーカーらを相手に戦わなければならないという壁があったわけです。もちろんISそのものが良い車だったからではあるのですが、歴史的な事情でヨーロッパには一定数の半ドイツ主義の人々がいたので、必ずしも購入者が全員そうだったわけではないですがその人達から圧倒的支持を得たことも影響しISは非常に売れることとなりました。北米ではISはレクサスのエントリーモデルとして展開し、人気を得ることに成功しました。

また日本、イギリス、ドイツ、カナダなど世界各国において9つの賞を受賞しています。世界・カー・オブ・ザ・イヤーでも最終候補に残っています。(しかし最終的に受賞したのは、これまたレクサスのLS460でした)それだけISは世界的にも認められた車なのです。

ポジティブな重さとF SPORT

かなりどっしりとしているので、はじめは重くて運転しづらいと思うかもしれませんが、慣れてきたら加速がスムーズなので気になりませんし、橋の上や高速でふわふわすることないのでそのような場所でも安定しているので安心感があります。しかしそれはそれでスピードが出ていることに気付きにくいくらいなので、高速などではスピード出し過ぎにご注意下さいね。他車ではがくんと揺れそうな段差でも、かすかな揺れ程度で留まるので落ち着いた余裕さえ感じられます。またレクサスの特徴である静粛性はISでも健在です。外の音が聞こえにくいですぎ、中の音も外に漏れにくいのでプライベートな空間がしっかり守られている雰囲気です。エンジン噴かす音をもっと聞きたい!という人にとっては好みが分かれるかもしれませんが、高速でもかなり静かなので静けさが良い人にはぴったりです。

ISのF SPORTモードは、前後サスペンションスプリング、ショックアブソーバーとEPSが専用チューニングされており、運転していて車との一体感を感じられ、スポーティな走りにさらに磨きがかかっているのが分かります。そしてキビキビしたハンドリングとそれに伴った安定感を目指したのが、レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステムというシステムです。普通は車は加速させると曲がり角で内側を向いてしまうのですが、このシステムはそれを防ぎ進行方向に向かって忠実に進むようDRSとEPS、ギヤ比可変ステアリングが統合制御されています。これにより高速の複雑な道でも車体が振り回されることなく安定し、かつその中でも軽快な走りを見せてくれます。メーターもF SPORTオリジナルでステアリングスイッチを操作することで、メーターリングがスライドし細かな情報をチェックすることができます。5,000r.p.m.が最高で高回転側の目盛り幅が広がったタコメーターも付いており、数値で具体的に車との一体感を感じられます。そしてエクステリアはフロントロアバンパーモールが真っ黒に、サイドガーニッシュがダークグレーメタリック塗装されていることで、さらにスポーティでラグジュアリーな顔つきになっています。

「真の”走る楽しさ”の体現」が開発のキーワード

最新型は2013年から販売されている3代目で「真の”走る楽しさ”の体現」が開発のキーワードとなっています。「New Chapter LEXUS」の集大成として「気持ちよい走り」と「スポーティなデザイン」をさらに高めており、LEXUSのスポーツセダンとしての象徴として生まれました。

まずこのエクステリアですが、レクサスの新デザインアイコンであるスピンドルグリルと、LEDクリアランスランプがヘッドランプユニットから独立されておりさらにL字型が強調されておりさらに一目見てレクサスだと分かる存在感を放っています。横から見たら、プレスラインが非常にシャープになっているのが特徴で前タイヤからリヤエンドにむけて強いロッカーラインが、さらにスタイリッシュでスポーティさが増しています。先代に比べて全長は80mm、横幅は15mm長くなっており、高さは2WDでは変わっていませんが、AWDは15mm低くなっています。

まずこの3代目で初めてISでのハイブリッドモデルであるIS300hがラインアップに加わりました。新世代直噴技術のD-4Sを採用しており、最大熱効率が38.5%である直列4気筒2.5Lエンジン2AR-FSE型と1KM型モーターを組み合わせて、システム最高出力は162kW、220PSを発生します。

ガソリン車はIS250でV型6気筒2,500cc、IS350のV型6気筒3,500cc、IS300直列4気筒2,000ccの3種あり、その中でもやはりIS350が強いパワフルな加速を見せてくれます。

インテリアではインストルメントパネルという水平基調のものを使うことで、視界がしっかり保たれ車の動きを分かりやすくなったのでさらに運転しやすくなりました。またホイールベースを先代より70mm長くし、シートのデザインを変えたことで後部座席の足元が85mm長くなりました。そしてハイブリッドバッテリーの配置を変更したことで、後部座席が6:4分割可倒式シートにすることができ、後部座席の乗り心地がさらに向上しました。セダンなのでトランクはどうしても狭いですが、見た感じよりは深さと奥行きがあるので意外にものが入ります。さらに静電式温度調整スイッチというレクサスで初めて搭載された機能があります。これは指の上下する動きを感知しエアコンの温度設定ができるという便利で面白い機能です。ナビのディスプレイと連携したナビゲーションやオーディオなどの情報をメーター内に表示することができるマルチインフォメーションディスプレイや、マウスで操作しているようなリモートタッチ機能が装備されており、ちょっとした近未来感が味わえる車になっています。

素早い加速で走りを思う存分楽しめますが、もちろん安全面もばっちりです。2016年に行われたマイナーチェンジで、予防安全パッケージでLexus Safety System+が標準装備されてます。またオプションではありますが、ここでもまたまたレクサスで初めて搭載された機能があります。「レーンディパーチャーアラート」という、車線をはみ出たらブザーが鳴りディスプレイでも警告画面が出るという賢い機能です。もう一つオプションでおすすめなのが、「ブラインドスポットモニター」で例えば高速侵入時などでドアミラーでは見にくい後ろの車を準ミリ波レーダーで感知し、後ろから至近距離で迫っている車がいて危ない際はドライバーに知らせてくれます。毎日長時間通勤で疲れやすく眠くて危ない時があるという方や運転が苦手という方には、是非付けておくと安心面が増すかもしれません。

レクサス ISは北米のみならずヨーロッパでも人気

全体的にレクサス初の機能がたくさん盛り込まれており、北米のみならずヨーロッパでも人気を得ることに成功しました。またレクサスの中でも小柄なので、小回りがききやすいですし初めてのレクサスとしてもぴったりのモデルだと思います。走りとデザインが真面目にしっかり追及されており、それが走る楽しさと安心感を与えてくれているのが感じられます。

[ライター/A. Oku]