国産車でありながらも、メルセデスやBMWに劣らないブランドイメージを作り上げたレクサスは、その機能性とシンプルさを重視したスタイリングとプレミアムイメージで、多くの人に人気となっています。そして、1989年のブランド設立以来、代名詞である高級サルーン以外にもSUVや2ドアクーペなど多くの車種がラインナップされています。そこで、改めて現行車種をランキング形式にてご紹介していきます。
レクサス現行13車種の順位は?
出典元:ウィキメディア
13位 GS F 新車価格1,100万円~1,550万円
GSをベースとした4ドアスポーツセダンである GS Fは、同じ「F」シリーズである「RC F」と共通のV型8気筒5.0Lエンジンを搭載し、電子制御8速AT「8-Speed SPDS」と組み合わされます。
また、エクステリアはフロントバンパー、フロントグリル、前後フェンダーとサイドシル、“F”を象徴する4連エキゾーストディフューザーを配置したリヤバンパー等が専用デザインとなり、エンジンアンダーカバーの採用に加え、リヤフロアアンダーカバーによる床下の整流を追求し、空力性能の向上を図るなど空力面の向上を追求しています。
12位 RC F 新車価格1,021万円~1,404万円
RCの派生車種となるRC Fは、よりスポーティーなエクステリアと、サーキット走行が可能なプレミアムスポーツカーとなっています。パワートレインには最高出力351kW(477PS)と最大トルク530N・m(54.0kgf・m)を発生する V型8気筒5.0Lエンジンを搭載し、トランスミッションは8-Speed SPDSを組み合わせています。
標準グレード以外に、カーボン製のエンジンフードやルーフとTRDによるカーボン製のアクティブリヤウイングを採用した「カーボンエクステリアパッケージ」と、高性能バージョンの「パフォーマンスパッケージ」が設定されています。
11位 LX 新車価格1,115万円
トヨタランドクルーザーの姉妹車にあたり、2015年8月から日本国内でも販売されることとなりました。日本仕様はレクサスとして初採用のV型8気筒5.7Lエンジンを搭載する「LX570」だけですが、2017年8月に3列シート・7人乗り仕様に加え、新たに2列シート・5人乗り仕様が追加設定されています。
エクステリアはフロントマスクにレクサスの新デザインアイコン「スピンドルグリル」が与えられ、三連フルLEDヘッドランプを採用するなど、最新のレクサス車に通ずる意匠となっています。
10位 LC 新車価格1,302.2万円~1,452.2万円
レクサス初のFセグメントラグジュアリー2ドアクーペ。新開発プラットフォームによる骨格を活かして開発が行われ、エクステリアには“伝統的な日本刀”からインスピレーションされたというCピラーモールディングの鋭いエッジなどを特徴とした低くワイドなプロポーションとなっています。
また、V型8気筒5.0Lエンジンと開発の10速オートマチックトランスミッション「Direct Shift-10AT」を組み合わせている「LC500」と、V型6気筒3.5Lハイブリッドシステムに電気式無段変速機と4段ギアの自動変速機構(ステップAT)を組み合わせた「LC500h」の2種が用意されています。
9位 GS 新車価格578.1万円~847.4万円
トヨタ「アリスト」のレクサスブランド版として1993年に登場。2012年発売の現行モデルは、エクステリアに、次世代レクサスを象徴するフロントフェイスとして「スピンドルグリル」やLEDヘッドランプ(ロー・ハイビーム)を初採用しました。
また、スポーティバージョンの「F SPORT」は専用意匠のグリルやフロントバンパーを採用し、専用装備で他仕様との差別化を図っています。エンジンは、V型6気筒3.5LとV型6気筒2.5LのNAエンジンと、V型6気筒3.5Lハイブリッド仕様、そして2016年に直列4気筒2.0L直噴ターボエンジンが追加設定されています。また「F SPORT」には専用チューンドサスペンションの採用に加え、新開発の「LDH」を採用しました。
8位 RC 新車価格556万円~707万円
SCの生産終了からレクサスのクーペモデルとして、約4年ぶりの復活となったのが2014年10月に発売されたRCです。「アヴァンギャルド・クーペ」をテーマに、フロントからリアまで一体感あるプロポーションとなり、ワイド&ローのフロントビューと、張り出したホイールフレア、L字型に発光するフロント・リヤのLEDランプを特徴としています。
パワーユニットには、「RC350」にV型6気筒3.5Lエンジンを搭載。ハイブリッドモデルの「RC300h」には直列4気筒2.5Lのハイブリッドシステムを搭載。また、2015年9月には直列4気筒2.0Lターボエンジンを搭載する「RC200t」(現「RC300」)をエントリーモデルとして追加しています。
7位 IS 新車価格471.4万円~639.9万円
1999年にトヨタアルテッツァのレクサス版としてデビューしたスポーツセダンで現行モデルは3代目となります。エクステリアでは、スピンドルグリルや台形状のバンパーコーナーで踏ん張り感のある力強い造形を表現し、ヘッドランプは特徴的な形状で鋭さを強調、リヤコンビネーションランプは、多灯LEDになるなど高い走行性能を予感させるデザインに進化しました。
また、「IS」初のハイブリッドモデルとしてシステム最高出力162kW(220PS)を発生する「IS300h」を新設定。V型6気筒2.5Lの「IS250」、V型6気筒3.5Lの「IS350」をラインナップ。さらに、直列4気筒2.0Lターボエンジンを搭載する「IS200t」も追加設定されています。
6位 RX 新車価格497.2万円~769万円
1998年にトヨタハリアーの姉妹車として登場。高級クロスオーバーSUVという新たなジャンルを開拓したモデルとして4代目の現行モデルまで続く人気車種となっています。現行モデルでは、直列4気筒2.0Lターボを搭載する「RX200t(現行RX300)」、V型6気筒3.5Lハイブリッドシステムを搭載する「RX450h」の2タイプをラインナップし、2017年12月にリアドア以降のボディを延長して7人乗り仕様とした「RX450hL」を追加ました。
インテリアでは、機能の違いを素材感で表現し、新規開発のレーザーカット本杢を採用するなど、加飾意匠にも先進性と質感を追求しています。
さらに、リヤシートは後席パワーシートや、後席シートヒーター、レクサスとして初採用したタッチレスパワーバックドアを備えています。
5位 CT 新車価格377万円~477万円
プレミアムコンパクトクラス初となるハイブリッド専用車として登場したCTは、低い車高、ロングルーフによる低重心やタイヤの張り出し感を強調し、空力性能と居住性を確保しつつ、スポーティなシルエットを表現。
さらに、2011年の発売当時レクサスの車種では、最も小さく価格設定も低めのエントリーモデルの役割を担っています。1.8Lのアトキンソンサイクルエンジンとモーターとリダクションギヤを組み合わせたハイブリッドシステムをラインナップします。さらに、2017年8月のマイナーチェンジ以降、予防安全パッケージ「レクサスセーフティーセンス +」を全車に標準装備しています。
4位 LS 新車価格981.4万円~1,680.5万円
LSは、1989年のトヨタセルシオ時代から現行モデルまで5代、30年に渡ってレクサスのフラグシップセダンとして君臨しています。2017年10月にフルモデルチェンジされた現行モデルでは、低く構えたスタイリングと大径タイヤの採用により力強い存在感を創出。そして、斬新なクーペシルエットと6ライトキャビンデザインを採用しています。
さらに、ボディサイズは先代と比べ、全長は、全幅はの拡大しつつ全高は15mm低められ、ホイールベースは35mm延長されています。また、パワートレインは、LS500が3.5LのV6ツインターボエンジン、LS500hは3.5LのV6エンジンにマルチステージハイブリッドシステムを搭載しています。
3位 NX 新車価格428万円~597.7万円
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2014年7月に発売されたレクサス初のクロスオーバーSUVで、直列4気筒2.0Lツインスクロールターボエンジンを搭載する「NX200t」(現「NX300」)と、直列4気筒2.5Lエンジンを組み合わせるハイブリッドシステムの搭載する「NX300h」の2タイプからなっています。
また、AWDはタイプによって機構が異なり、「NX200t」のAWD車には「ダイナミックトルクコントロールAWD」、「NX300h」のAWD車には、「E-Four」を採用しています。また、予防安全パッケージ「レクサスセーフティーセンス+」を全車に標準装備する他、「リモートタッチ」、「おくだけ充電」、そしてカラーヘッドアップディスプレイ等、の装備を採用しています。
2位 ES 新車価格580万円~698万円
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レクサスブランドが立ち上げられた1989年の当初からレクサスの主力となっているアッパーミドルセダンのESは、LSより小型ながらも全長4,975mmを誇る堂々たるボディによる高い居住性能が特徴となります。2018年10月に発売開始された6代目となる現行モデルでは、2.5L直列4気筒エンジンのハイブリッドシステムを搭載する「ES300h」のみの設定で、標準仕様と「F SPORT」、「version L」の3種類のグレードが設定されています。
そして、サイドミラーの代わりにカメラを装着、車内のモニターで側方・後方の視界を得られるようにした「デジタルアウターミラー」を量産車として世界初採用し、メーカーオプションで選択できることが話題となりました。
1位 UX 新車価格390万円~535万円
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2018年11月に都会派コンパクトクロスオーバーとして発売され、女性にも運転しやすく小回りが利く車をめざしたレクサス最小のSUVであり、車高は立体駐車場での駐車を考慮してSUVながらも1540mmに抑えられています。エクステリアはレクサスのデザインアイコンであるスピンドルグリルや矢印型デイライトをヘッドライトユニット上部に組み込み、左右のテールランプををフィン形状とした「エアロスタビライジングブレードライトとしています。
エンジンは、2.0L直4直噴エンジンと、2.0L直4ハイブリッドが設定され、それぞれに「version L」、「F SPORT」、「version C」という3タイプのグレードがあります。また、安全装備には車線維持支援機能などを含む、レクサスセーフティシステム+が採用されています。
参考:レクサスの買取専門ページです
まとめ
レクサス車といえば、かつてはLSに代表される4ドアセダンでしたが、近年はSUVが人気となり、さらにより小型で安価な車種に人気が移っている傾向がみられます。これは女性ユーザーが増えてきたということも要因とされています。
また、「F」シリーズを頂点とするスポーツモデルもあいかわらず多くの支持を受けており、どのようなクラスであってもレクサスらしさを忘れない車種というのが魅力と言えます。
[ライター/田中秀雄]